人口知能の開発がめざましい昨今。
それに伴い、玩具も様々な種類のものが
開発されているようです。
先日は、しゃべるぬいぐるみの記事を目にしました。
ぬいぐるみが 子どもが喜ぶ会話を実現し、
童謡も歌ってくれるようで、
売り上げは好調だそうです。
ところで、その記事を読んでいる時に
筆者の横では「しゃべらない柴犬」が、
だらけて 寝そべっていました。
「あんたは サービス精神がまったくないねえ〜」
と、何気に 頭を触ろうとすれば
「やな こったい」と言わんばかりに
するりを私の手をかわし、手の届かないところに
すたすた移動し、また寝始めました。
その時、つくづく思ったのが、
「生きている動物は こちらの思い通りには ならないなあ。。。」
という、あたりまえのことについてでした。
=飼い主の言うことをまったくきかない犬でござるワン!=
最近、驚くような事件が よく報道されています。
アイドルが SNSで、返事をくれなかったり、
自分の思い通りの反応をしてくれないと
キレてしまい、凶悪な犯罪へとエスカレートしたり
一方的に好意を寄せて、相手に断られると
途端に、好意が怒りへと変わり、
犯罪に発展してしまう事件等々。。。
このような報道に接するたびに、この犯人は
「人は、決して自分の思い通りには
ならないものである」
という「あたりまえ」のことを
成長過程の中で「あたりまえのこと」
として、心にすり込む経験値が
足りなかったのかなあ。。
などと、ため息まじりに思います。
話しは戻り、そこで「おもちゃ」です。
子どもを楽しませてくれる様々なおもちゃ。
ボタンを押したら、自分の思い通りに
展開していくゲームや、
自分を決して否定せず、心地いい会話をしてくれるおもちゃ。
それらは 上手に使って遊べば
子どもにとって 素晴らしい
遊び道具に なると思います。
しかし、基本的な性格の出来上がる幼児期に
優先してさせたいことは
いろんな友達と一緒に
遊ぶことだと思います。
その中で、ケンカして、自分を否定されたり
地団駄踏んで、悔しがったりしながら
思いを通したいけど 通せない・・・
こんな反応を期待するけど
相手は思い通りにはなってくれない・・・
じゃあどうする?
と、子どもなりに葛藤する経験は
本当に大切な時間だと思います。
心の柔らかい幼児期にこそ
よく泣き、よく怒り、心を揺さぶらせながら
自分の心に上手に折り合いを
つけられる力を育て、
着地点をみつける力を
育むことの大切さ
を つくづく感じます。
「生きる力」を育める遊びの時間を
大事にしていきたいものですね。